スパイス通販・スパイス販売なら。スパイス・ハーブのネット通販専門店 SPICE LUCK-スパイスラック

スパイス・ハーブのネット通販専門店 SPICE LUCK-スパイスラック


【豆知識】“食通のハーブ”と呼ばれるタラゴン~その歴史や美味しさのヒミツ~

2014年8月26日 カテゴリ: タグ:, ,

【豆知識】“食通のハーブ”と呼ばれるタラゴン~その歴史や美味しさのヒミツ~

スパイスラックではさまざまな個性を持つハーブを販売していますが、中でも今回はヨーロッパでは「食通のハーブ」との異名を持つ、タラゴンについてご紹介したいと思います。

ー タラゴンとは?

キク科ヨモギ属の多年生植物。高さは60cmほどで、細長く尖った葉を利用します。フランス語の「エストラゴン」としても知られていますが、和名は「カワラヨモギ」といいます。その名からも分かるように、日本のヨモギの近縁種なんですよ。

ー 薬としての歴史

タラゴンという名前は、アラビア語で竜を意味する「タルクーン」から来ています。タラゴンが毒を持つヘビに噛まれた傷を治したという伝説から付けられたという説と、タラゴンの根の部分が、ヘビがトグロを巻いている様にみえるところから名付けられたという説があります。

前者の説からも伺えるように、古代ギリシャ時代には薬草として歯痛の治療等にタラゴンが使われていました。また「医学の父」ヒポクラテスは、蛇や狂犬に噛まれた際の毒消しに用いたといわれています。

ー 甘さとほろ苦さが交わる、独特の風味

タラゴンが料理に使われるようになったのは、中世以降のこと。青っぽく、やや甘ったるいような独特の香りと、ほろ苦さにかすかな辛みが加わった味わいが、タラゴンの魅力です。そのデリケートな風味は、肉や魚の臭みを和らげ、乳製品の脂肪分をスッキリと感じさせる効果もあります。あらゆる食材の、名引き立て役なのです!

ー 万能☆タラゴンバターソース

フランスではエスカルゴ(カタツムリ)料理には必須。タラゴンとニンニクのみじん切りをバターに混ぜ、味付けをします。日本人にとって、エスカルゴは食べる機会が少ないですよね。でも、このバターソース自体はあらゆる料理に活用できるのでとってもオススメ!グリルしたビーフやチキン、シーフード等にこのタラゴン&ガーリック風味のバターを溶かし、かけてみて下さい。臭み消しになると同時に、独特の香味が加わって最高の一皿になります。

ー 手持ちの調味料に混ぜてみよう

細かく刻んだタラゴンを、マヨネーズやタルタルソース、マスタード、ドレッシングに加えてみて下さい。上品な香りや微かな苦味・辛味が加わり、とっておきのソースがお手軽に完成!シーフードフライやカット野菜に付けると、いくらでも食べられそうです。

そもそも、フランスではタラゴンをワインビネガーに浸した「タラゴンビネガー」をよく作ります。これを活用してドレッシングやマヨネーズ、タルタルソースに仕上げていくことが多いのです。余力のある方は、ここから挑戦してみるのも面白いですよ!料理の応用範囲が広がり、より懐の深いタラゴンの魅力も感じていただけることでしょう。

ー 玉子との相性バツグン!

オムレツやスクランブルエッグ、エッグサラダを作るときに、細かく刻んだタラゴンをひと混ぜ。こうすると生臭さを抑え、淡白な玉子の味をグッと際立たせてくれます。休日に、ちょっとひと手間をかけて極上玉子料理のブランチなんていかがでしょう?もう最高の気分ですよ♪

ー まとめ

ハーブ使いが巧みな西洋人が「食通のハーブ」と特別な呼び名を付けたほどの魅力が、このタラゴンにはあります。アニスのような甘く柔らかな香りとほのかな辛味。一言では表せないような奥ゆかしさ。

繊細な風味を感じ取り、愛するところはフランス人と日本人の共通点ではないでしょうか。そんなこともあり、タラゴンは私たちにとっても、意外と活用しやすいハーブなんですよ。

まずは刻んで、日常的に使っているドレッシングやマヨネーズに加えてみることろから始めてみて下さい。
食通だとうそぶくかなくとも、一度口にすれば、きっと誰もが印象深い味わいとして記憶に残るはずです。

■甘く柔らかな香りを持つヨーロピアンハーブ