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いつもの「おうちカレー」を簡単に本格派カレーに変身させる3つの方法

2013年11月14日 カテゴリ: タグ:, ,

curry

 

店長です。

Twitterにて友人から下記の質問を受けました。

simahiro Jul 23, 7:11pm via Web
@spiceluck カレーに入れるのが欲しいんだけど、どれを何グラムぐらい買えばいいんですかい?? #spiceluck

@simahiroとは実は数日前に酒の席を共にしており、その際に、

「スパイスを使ったカレーに興味はあるけれど一体何を買えば良いか分からない」

という彼に対してぼくが

「初心者であれば、普通に市販のルーを使って、アクセントにスパイスを使うところから始めてみれば?全然変わるよ」

と答えたことに続く質問です。

彼の質問に対する答えを考えていたのですが、流れていってしまうつぶやきで終わらせるのも勿体無いので、ブログに書いてみようと思います。
(実際彼と同じように感じている方も少なくないのではないでしょうか?)

スパイスの楽しみ方は無限ですが、最も分かりやすいのはやはり「カレー」です。
特に、飲みながら答えた通り、まったくスパイスに親しみのないビギナーの方におすすめなのは、「いつも通り市販のカレールーを使って、アクセントにスパイスを使う」方法です。
この方法であれば失敗も少なく、手軽に簡単にスパイスの魅力を味わうことができます。

「スパイスをアクセントに使う」方法について、下記のパターンがあります。

  1. 前に使う
  2. 途中で使う
  3. 仕上げに使う

詳細は下記の通り。

1.前に使う

調理工程の序盤で使う方法です。
具体的には、数種類のホールスパイス(粉にしていない原形)を、スタータースパイスとして使います。

  1. フライパンに多めの油を引き、
  2. スタータースパイスを投入、
  3. 弱火でじわじわ熱します。
  4. クミンシードからシュワシュワと泡が立ち、マスタードシードがパチパチはぜるまで熱して(はぜたらフタをしましょう)
  5. スパイスの香りを油に移します。
  6. 香りが十分に油に移ったら、シナモンカルダモンクローブ等の大きめのスパイスは取り出します。(もう使いません)
  7. スパイスの香りが移った油を使って、摩り下ろしたニンニクと生姜を炒めます。
  8. 玉ねぎのみじん切りを投入し、十分に炒めます。
  9. 玉ねぎが透明になったら、あとは普通のカレーを作って下さい。

スタータースパイス(+ニンニク&生姜)から始めたカレーは、本当に、驚くほど変わります。味に深みとコクが出るとともに、「いつものカレー」に、一気に本格的なインドカレーの風味を与えてくれます。
個人的にもっともオススメな方法です。

注意点は、絶対に焦がさないこと!!
焦がしてしまったらすべて台無しなので、一度全部捨ててやり直すくらいの方が良いです。

【代表的なスタータースパイス】
(※すべてホールスパイス)

※リストの上から中心的なスパイスを並べてあります。クミンシードシナモンくらいまではマスト。それ以外はお好みで。個人的にはクミンシードシナモンを中心に、5種類くらいを組み合わせるのがオススメです。

2. 途中で使う

カレースパイスを構成する主なスパイス(パウダー)を、カレールーとともに投入する方法です。つまり、慣れたカレールーを使いつつ、その一部をスパイスに代替することで、直接的にカレーの風味を変えるやり方です。

【代表的なカレースパイス】
(※すべてパウダースパイス)

カレースパイスの中心は「クミンコリアンダーターメリック」です。後はお好みで数種類組み合わせて下さい。上記リストのスパイスを全部使って調合しても良いです。

例えば中くらいの鍋を一杯に使って4人分のカレーを作る場合、カレールーの量をいつもの2/3くらいに留めておいて、

くらいを投入するイメージです。(鍋のサイズにもよりますが・・・)
直接的にスパイスを味の構成要素に加える訳ですから、風味はかなり変わります。
しかし、スパイスの分量を間違うと、家族の微妙な反応で食卓が静かになっちゃうことも・・・?

3. 仕上げに使う

煮込みの仕上げ段階にスパイスを少量加え、フレッシュな風味を楽しむ方法です。
スパイスは熱に弱く、長時間煮こむことで「まろやかになるが、香りが飛ぶ」状態になります。
仕上げ段階でスパイスを入れることで、出来上がったカレーにエッジの効いた風味を加えます。
もっともお手軽な方法と言えます。

投入するスパイスは、前述したカレースパイスでも良いのですが、ミックススパイスを使った方が簡単に複雑な香りを加えられますので、オススメです。

【カレーの仕上げに使うミックススパイス】

5-10種類のスパイスをブレンドして作られていますので、簡単にインドカレーのテイストを加えることができます。

できれば、そのままではなく、一度フライパンで軽く炒ってから入れた方が良いでしょう。香ばしい香りが数倍UPします。

分量的には、小さじ1-2杯、といったところでしょうか。
スパイス投入後、軽く味を馴染ませるために10分程度煮こんで完成、です。

今回は、3つのやり方をご紹介しましたが、勿論組み合わせるのも良いでしょう。(スタータースパイスと仕上げスパイスを使う、等)

巷では100%スパイスのカレーが流行っている昨今ですが、やはり妥協なくスパイスカレーを作るには、10種類以上のスパイスがそれぞれある程度の分量必要になります。

そこまで気合を入れなくても上記のようなやり方でルーを使った「いつものカレー」を本格派カレーに変えることができるわけですので、ぼくとしては、もっともっと気軽にカジュアルにスパイスを楽しんで頂ければと思います。

ということで、今回はいつもの「おうちカレー」を簡単に本格的にする方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?

是非お試し頂ければと思います。